芳しの匂い袋
道を歩いていたら、
前方から素敵な男性が歩いてきた。
ドキドキドキドキ。
高まる鼓動。何があるわけでもないが緊張する。
一歩、また一歩と近づくふたり。
そうして、
まさに通り過ぎようとしたそのとき
なぜか
腐ったようなものすごい悪臭が漂ってきた!!
え、ええ───Σ(゚■゚;)───!!!?
幻想が音を立てて崩れてゆく。まさかこのステキな男性からこんな生ゴミのような匂いがするなんてっ!!
しかしそのとき私は見たのだ。
男性も同じように顔をゆがめて
私 を 見 て い る の を !
えっ何!?この人の匂いじゃないの!?
っていうか、その目!!
あきらかに私を疑ってる――Σ(°■°;)───!!
が。
あまりのショックに視界が真っ暗にフェイドアウトしようとしたとき、わたしは見た。
すぐそばの生垣の裏でゴミ袋を持ったオバサマが立っているのを!
ジーザス!
わたしは無実無臭なのよぉお――(つД`)――!!