瞳の中の宇宙
あるお昼時のこと。
いつも通りコンビニ弁当を食べ終えた私は、ペットボトルのお茶をひとくち飲んでから、ポンと机に置き、鏡を取り出した。
「なんだか目が乾くんだよなぁ」
面倒くさそうに机にもたれながら、どれどれ、と鏡で目の中を覗きこんでみる…
見る…
見…
!
ぎょっ!ぎょえぇえええっ!
黒目の中に!黒目の中に!
超でかい超でかい超でかいッ
ミドリムシがいるー!!
あまりの仰天振りに身体が固まってしまった私は、目を逸らすこともできずミドリムシをしかと見つめた。
確かにこれは学校の授業で習ったあの原生動物だ!
三日月の形、この緑茶のように染まった緑の体・・・そうして、背中に「静岡茶」の文字…
って、ん?
(はいはい、ペットボトルの緑茶が目に映りこんでただけね。)