そんなバナな！！―――またはバナナオンステージ

よくコントで見られるバナナの皮にすべる人。あれを実際に体験したことある人っているのかなぁ。

さあ、偶然バナナの皮で滑ったことある人、挙手！！
って、はーい、います。あります。私です。
大通りの横断歩道でやりました。本当につるんっって滑ります。本当です。つるりんです。
なぜ横断歩道にバナナの皮が落ちているのか、なぜ皮のツルツル側がちゃんと道路面に伏せていたのか、なぜ私が偶然にもあの広い横断歩道でそれを踏んだのか。なぜ何十台もの車の前でおあつらえ向きに滑ったのか。
あの日の横断歩道は、私がバナナで滑るために作られたステージだったと言っても過言じゃない。それくらいすべての偶然が重なっていた。

ただ、ひとつだけわかったカラクリがある。なぜバナナがそこにあったのか、である。
その日、なんとその大通りはお祭りで歩行者天国となって屋台が立ち並んでいたらしい。私が通ったのは祭りも終わって屋台も引き上げた深夜だった。きっと現場にあったチョコバナナ屋だかクレープ屋がご丁寧に忘れていったのだろう。

悔しいからその日の帰り、バナナフィズを飲んで帰りました。バナナの神様っているんだね。