かるがもサブウェイ

usakima2003-12-25

私、意味もなく階段を小走りでかけ降りるのが好きなんです。
スタタタタタタって。


昨夜も、終電近づく地下鉄ホームに向かうおり、私は例によって、スタタタタタっと小走りで長い長い階段をかけ降りていきました。
決して、終電に間に合わない時間ではないのです。ただ、小走りが趣味だというだけで、スタタタタタっと風を切っておりました。
すると、私が通り過ぎたあと、ひとり、またひとりと私につられて走り出すのです。ズタタタタタタっ。必死な足音です。しかも足音がどんどん増えていくのがわかります。
私を見た誰かが「え?終電やばいの?終電やばいの?」と焦りだし、「こうしちゃおれん」と走り出す。それをみた誰かが「え?終電やばいの?終電やばいの?」と焦りだし、「こうしちゃおれん」と走り出す。それらをみたもっともっと他の誰かが「え?終電かなりやばいの?終電かなりやばいの?」「うわーこうしちゃおれん」と走り出す。
そうして、足音は膨れ上がり、ズダズダズダズダっと重みを増した音色になっていきました。私はさながら部活の走り込みを先導するキャプテンのように老若男女を引き連れて階段を駆け降りていきます。


スタタタタタタッ!シュタ!(←着地)
そして、長い長い階段を降りきり、ホームに着いた私は、深呼吸。すがすがしい汗をかいたので至極満足気分です。しかしそれとは裏腹に、続々とゴール(もといホーム)に着いた面々は「なんだ、まだじゃないかよ、ぜぇぜぇ」と落胆と安堵の混ざり合った非常に素敵なお顔でホームへ散らばっていきました。


私を先頭にはじまる大行列。ただの「お騒がせ」で終わるあたり、まるで かるがも大行進でした。


(終電はチェックしておくほうがよいと思いますよ)