お姫様になりた〜い
あなたは普段、「ステキな男性にお姫様扱いされたい！」と思ったことはありませんか？
でも、そんなステキな恋人はなかなかできないし、だからといってホストクラブに行くような勇気もお金もない…。そんなあなたにオススメするのは、
絶対、断然 「床屋」 です。なぜに？
わたくしは女性なので、専ら美容院に通っており、基本的に「早い、安い」だけがモットーの床屋（理容院）ってのは行きません。でも以前、そのおしゃれな外観と雰囲気から、美容院と間違えてフラリと入ったところが床屋だったということがあるのです。しかも、ここでの体験は「床屋」への価値観を一変させたといっても過言ではないのです。
その日、くぅはどうしても髪が切りたかった。しかし行きつけの美容院は予約いっぱい。仕方なくその辺をぶらぶら探索してみることにする。すると、明るくて、さわやかで感じの良さそうな店を発見。
「お、いーじゃん」直感を信じて何気な〜く扉をくぐった瞬間、「あれ…？違う…」と、えも知れぬ違和感を感じる。そう。若い男性店員たちの顔に動揺がみえるのだ。
一瞬の違和感をよそに、ぎこちない笑顔の男性店員がくぅを待ち合いの椅子へ案内。その時、店舗の中を見回して、わたしはその違和感と男性店員の動揺の意味がわかった。そう、ここは床屋なのだ。もちろん若い女性が来ることがないような。
「うわ〜帰りた〜い…」後悔先に立たずとはこのことか…と気分が沈む。男性雑誌しかないので時間がつぶせない。不安が募り、落ち着かずきょろきょろしてしまう。
ふと見ると、ガビ────ン！！みんなうつ伏せで洗髪されてるじゃないの！噂には聞いてたけど…「まさか…わたしも、うつ伏せで！？」一瞬にして血の気が失せる。当時、肩下20cmくらいあった私。ひ…人前で貞子みたいな状態にして髪を洗うなんて死んでもやだ！どどどどどど────しよ──。
しかも、床屋というだけあってか、ひとりの客のカット所要時間は数十分。は…早えー。すごい回転率。まさか私も数十分で仕上げられてしまうのか？パツパツ切られて変なおかっぱとかにされたらもう泣くしかない。「まさか間違って丸刈りにされまいな」と、次第に頭の中が不安でぐるぐる回ってくる。しまいには変な汗まで出てくる始末だ。
すると、ついに私の順番となる。そう、恐怖の第一段階、洗髪だ。椅子に座り、その時を待つ。ウィーン…。椅子が倒れていく。おお！案ずることはなかった。私だけ仰向けでの洗髪だったのだ。は〜良かった。しかもびっくりするくらいびっくりな優しい手つきでの洗髪。ゴシゴシやっちゃても大丈夫なのに(笑)。シャワーも、とーっても柔らかなかけ心地で「はふ〜きもちい〜」と、ほっこり。
洗髪が終わると、男性店員が髪を乾かしてくれる。「若い女性ってめったに来ないもんで…。緊張しちゃってすみません…。」と終始、はにかんだ笑顔で話し掛けてくれる様子がとってもかわいい。
さて、一見さんである私にスタイリストとしてハサミを取ったのは、著名なコンクールで数々の賞を獲得されてる(らしい)店長（やや年配）。もちろん店長だってとってもステキで、優しいしカットも上手。さくさくと手際よく進められるが、私への配慮を忘れない心遣いがところどころに見え隠れしていて、明らかに他の客人とは一味もふた味も違う接待内容。
しかも、「だいじょうぶですか」「つかれてませんか」と、若くてカッコいい男性スタッフがとっかえひっかえ私に気遣って声を掛けてくれるのだ。なんだなんだ？まるで私、壊れ物みたいに扱ってもらってない？すっごいだ〜いじにされてない？…と、ちょっぴりにんまり。
え？なんですか？他の美容院でもチヤホヤくらいしてもらえるって？ノンノン。それはどの客にもチヤホヤしてるでしょ？違うんだな〜。他の客には普通の接客なのに、「わたしだけ」特別扱いってのが一味もふた味も違った特別な気分にさせるのだよ。←やな女(笑)
とってもステキにカットも仕上がり、カラーも上手で大満足。何から何までいい感じ。しかもまるでお姫様のように扱ってくれるってのがかなり高ポイント。
ステキ男性にチヤホヤ(？)接待してもらいつつ、安価で髪の毛も切ってもらえてキレイになれるなんてサイコーじゃないですか。そして、母性本能がくすぐられるのが、一生懸命だけどぎこちない男性スタッフの接客。ホストクラブの手馴れた男性に飽きた女性にもいいと思いますが(笑)。
「ステキな男性にお姫様扱いされたい！」と願うすべての女性のために、穴場スポット「床屋」通いをオススメします。ぜひ、ぜひに(笑)。
ご利用上の注意
- おじちゃんおばちゃんがやってるアットホームな理容院での効果は望めません
- 気を遣われることに気を遣ってしまうような、慎ましやかな女性にはオススメしません
- あんまり鵜呑みにされても困ります
