こども善導

コンビニにお昼ご飯を買いに行ったら、お菓子コーナーにかわいい2歳くらいの男の子がいた。じーっとお菓子のほうをにらみつづけ、身じろぎひとつしない。ははーん、さてはおおかた、母親あたりに「どれかひとつだけなら買っていいよ」とでも言われて、悩んでいるのだろう。

そうよね、迷うよね、どうしようね。こういうのって誰もが経験している葛藤であろう。アレを買えば、コレが買えず、コレを買えば、アレが買えない。さあ大変。どうするこどもよ!

それにしても、ぼくちゃん、ほんっと動かない。ちょっとちょっかい出したくなってきた。悪い虫が動き出す。すると、一番下段にある棚のチュッパチャップスが目にとまった。

「あ・・・。そういえば・・・」
昨夜、お気に入りのテレビ「トリビア(雑学)の泉」でいっていたなぁ。なんとチュッパチャップスのパッケージをデザインしたのがダリだと。かがみこんで、一つひとつチュッパチャップスを手にとってみる。
へぇ〜。ふぅ〜ん。これがねぇ〜。

すると、ひとつの視線が、かがみこむ私の背中に刺さる。み・・・・・・見てる!こどもが見てる!わたしを見てる!めちゃめちゃ好奇心の目で見てるー!さては、このままいくと・・・。

くぅは、心もち長めにチュッパチャップス見つめました。そして、ダメ押しで、子どもの目をチラッと見て微笑みかけ、しばらくしてから、もの惜しげそうにチュッパチャップスを棚に戻す。さぁ、こどもよ、どうする!

数分後。時はやってきた。「ママーこれにするぅ」といったこどもの手には、しっかりとチュッパチャップスが握られていました。思った通り。子ども善導完了!楽勝〜。←あほか

その日、くぅはなんだかとっても爽やかに美味しいお昼ご飯を食べる事ができましたとさ。