エ？ア！メール！？

アパートの集合ポストが壊れてしまい、直るまで郵便屋さんに階上のドアポストまで届けてもらうことになった。

ところが数日もすると、郵便屋さんは階上まで届けにくるのがわずらわしくなって来たようで、ダン！ダン！ダン！ダン！とやたら大きな足音で階段を上り、やけくその様に郵便物をバシ！と入れていくようになる。

そんなある日、仕事から帰ってきた私が玄関を開けると、なんと部屋の床の、しかもど真ん中に新しい手紙がぽつんと置かれていたのである。「な、なんで部屋の中に！？」と、一瞬戸惑うが、ドアポストとその手紙がキレイな一直線上にあることに気づいた途端、どうやって手紙がここまできたのかが鮮やかに目に浮かんできた。さしずめ、渾身の力を込めたど真ん中ストライクというところか。

これはまた力いっぱい投げ込みましたね、郵便屋さん。

（紙ヒコーキじゃないんだからさ）